・依頼者からの要望 50代長男 横浜市保土ヶ谷区K様
母親が施設に入り二年、実家が空き家状態となった、住まないとこんなに傷んでしまうのかと実感。たまに見に行くと、庭に誰かが入ったのではと思われる形跡があり防犯上心配。近隣にも迷惑をかけていないか、毎日見に行けるわけではないので、気持ちが落ち着かない。台風なんて勘弁してくれ。
・要求事項の確定
自分が育った実家を全面リフォームし、施設から母親を引き取る。
なかなか行けない親・実家を想うという方が多くいらっしゃいます。お一人お一人事情が違うので本当に何を望んでいるのか、ご家族の将来に何が良いのか、将来の展望(街・経済・実家の価値等々)を専門家と共に考え、三つの提案を作成しお客様に判断頂いております。今出来ることは全てやりたいと考えております(専門家チームが検討)。
・手配
ヒアリングの上複数プラン提案(将来誰が相続するのか、他の資産お含め権利関係者とのバランスを考慮)。耐震診断、耐震補強。実家工事のため他の兄弟への説明資料作成。カタログ、サンプル、展示場手配。
・課題
多岐にわたる追加要望の結果予算アップ(プランが進んでいくと発想がどんどん出てきて本質からずれていくことが多い)。他の兄弟間との相続問題の可能性(ここが一番の問題、ヒアリングで引き出せればよいが本音はなかなか出てこない、このお客様は三兄弟の本音の変遷をお話しいただけました)。休日のほとんど無いお仕事のため一度の打合せでいかに多くの課題を整理し理解いただくか。現在一台の駐車場にあと一台駐車したい。
・どう着地したのか
長男が、実家、母親を共に守っていくことで合意し、当初計画通り実家を全面改装。資金は金融機関へ同行し融資を紹介、将来現在居宅を売却し資金調達するために不動産、ファイナンシャルプランナーとの連携し手配。相続問題は、税理士と連携し他の兄弟への説明資料作成。結果長男がすべての資金を出資することで他の兄弟も合意。駐車場は一階の出窓を廃しコンクリートを斫り前面坂道からのスロープを調整し確保。そして無事竣工。後に何かあっても税理士、不動産、ファイナンシャルプランナー等の専門家チームで対応。定期訪問年二回。
建物は完成後からが大切です、担当者や設計者・現場監督・大工・各専門家など、気軽に話せるメンバーが多ければお施主様は安心だと考えます、これからもお話を聞く、想いを受け取ることに努めてまいります。
当社では、地球環境の保護を通して、後世まで安心して暮らせる住環境を提供する考え方を「温もり家族」として展開、周知していきたいと考えています。